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2017年2月

2017年2月26日 (日)

Vol.375  研修会参加

 木曜、金曜と夜に研修会があり参加しました。一つは鹿児島市在宅医会主催の事例検討会でもう一つは鹿児島市の緩和ケア連携の会でした。

 仕事が終わってからバタバタと準備してはいくのですが、早い時間の開始だとなかなか間に合わずどちらも少し遅れての出席でしたcoldsweats01

 在宅関連、緩和ケア関連の研修会や連携の会は年々増えており、研修会疲れ^^?みたいなものも正直ありますが、それでも参加すればいろいろと勉強になり得るものも多いです。

 どちらの研修会でも質問をさせていただきましたが、緩和ケアの会では、病院主治医と訪問看護師が連携して対応していた患者さんが入院になった事例が紹介されました。自分からみて、もし在宅医が介入していたら入院せずに済んだかもしれないなと思ったので、「在宅医の介入を患者さんに紹介されることはなかったか?」と質問したところ、担当された方々からは「病院主治医と強く信頼関係ができていたので紹介はしなかった」とか「病院主治医を信頼されていて何かあったら入院と決められていたので紹介はしなかった」という返答でした。これはちょっと残念。

 自分は在宅医療に携わっているので、可能な限りは入院よりも在宅で最後まで療養される方が望ましいと思ってはいますが、何が何でも在宅療養という訳ではなく、それは患者さん家族が選択されることだと考え、その意向に沿って支援します。しかし、それは病院(入院)医療と同様に、在宅医療の選択肢もあり得ることを患者さん家族に提示された上でのことだと思います。選択肢がなければ、病院に頼るしかなくそれを強固な信頼関係と捉えてしまうのも、人生の最後の場面でリスクが高いのではないでしょうか。

 自分は患者さんの病態がおもわしくない時には常に入院治療も念頭に入れながら対応していますが、同様に入院治療に関わられるスタッフも、常に在宅医療の選択肢を頭の片隅に入れておいてほしいなと思います。ただその為には、これまでもこのブログで書いてきましたが、我々在宅医療スタッフが、研修会などでも愚直に在宅医療の啓蒙活動繰り返すことが必要だと考えていますconfident
 

 

2017年2月22日 (水)

Vol.374 Tさんとのお別れ

 当院の男性最高齢者であったTさんがお亡くなりになられました。

 当院が開院して間もなくからのお付き合いだったので、4年近くをご自宅でかかりつけ医として担当させていただきました。Tさんは歩くのは1人では難しい方でしたがかくしゃくとされていて、いつも診療時は布団に横になり冬でもうちわを扇ぎながらニコニコして対応してくださいました。

 当院初診時が思い出深いのですが、他の病院にかかりつけだったTさんは、4年前の3月に肺炎で入院され4月に退院して自宅療養されていたようです。5月のゴールデンウィークの真っ只中に再び高熱を出されて、同居されている娘さんが救急車を呼ぼうとされたのですが、Tさんは「入院はしたくないから救急車は絶対に呼ぶな!」と苦しい中でも娘さんにしっかりと伝えらえたようです。しかし、高熱で苦しむTさんを娘さんはどうすることもできず、知人から訪問診療を行う当院のことを紹介されて電話をしてこられました。

 ただ当院も全くの飛び込み往診は初診では受け付けないというのが原則なので、一度はお断りしたのですが、電話口で娘さんが「往診してくれるというまでは絶対にこの電話は切りません!」と必死になって訴えられ、こちらも根負けして往診したのでした。入院はされないというTさんの意向を改めて当院も確認し、肺炎と診断を付けてご自宅で抗生剤等の点滴加療をして回復されました。

 そのような派手な初めての出会いでしたが、その後は比較的穏やかに過ごされ、診療に伺うのもこちらもいつも楽しみにしていました。

 ここ数か月次第に食が細くなってこられ、娘さんに「老衰の段階だと思います」とお話をして、Tさんに負担のないように、最低限の点滴や緩和ケア対応を訪問看護と共に行い、最後まで本当に穏やかな姿で逝かれました。
 介護をされていた娘さんも不安感やお父様と別れる寂しさから毎日涙されていましたが、看取りの時には涙と共に笑顔もみられていました。

 
 数年に渡り一人の患者さんの自宅での療養生活に関わり、そして最後を看取る。このような経験をさせていただき、Tさんには医師として人間としてとても感謝しています。

 Tさんのように「家で生活したい!」という患者さん方の思いに沿って、これからも在宅医として働いていきたいと思いますconfident
 

2017年2月20日 (月)

Vol.373 新しい仲間

 3月、4月にかけて平和会にスタッフが増えますnew

 まず3月より常勤医の採用が1名決まりました。緩和ケアを専門にされていたDrで、当院が力を入れている在宅緩和ケアを推進していく上で、大きな力になっていただけると思います。また、医師4名体制になり、毎日複数名体制で患者さんの診療にあたれるようになり、緊急時の対応など含め今まで以上に充実したチームが組んでいけそうです。

 また、言語聴覚士(ST)が3月に2名、4月に1名増員となり、計4名体制となります。言語障害、摂食嚥下障害はもちろんのこと、自宅で療養されている小児の言語・摂食嚥下障害にも積極的に取り組んでいくつもりです。

 そして、4月に医療相談員(MSW)を採用します。平和会初の新卒者採用であり、MSWとしてだけでなく社会人としても成長してもらえるようにすることが大事と責務を感じています。

 新しい仲間がそれぞれの職務を全うできるように、しっかりと準備をしていきたい思いますhappy01

2017年2月14日 (火)

Vol.372 祝 開院4周年

 今日2月14日は世間的にはバレンタインデーですが、当院にとっては開院記念日でもあります。お陰様で本日をもって開院丸4年を迎えることが出来ました。

 在宅医療に対する世の中の期待をヒシヒシと感じる昨今ですが、これからもひさまつクリニックだけでなく平和会グループ全体として、鹿児島市の在宅医療を受けられる患者さんご家族を支援してまいりたいと思います。

 4周年のお祝いとして、職員皆で特製のお弁当をいただきました。とても美味しかったですhappy01

 5年目に突入するひさまつクリニック&平和会をこれからもよろしくお願いいたします。

                                                                
  

 Obentou

2017年2月13日 (月)

Vol.371 残業について

 大手企業での過重労働による自殺問題など、働き方改革が政府を挙げて叫ばれています。特に焦点となっているのが残業問題です。

 まずは月に60時間以上の残業が常態化しているようなところには労働局が指導に入る仕組みになりそうですが、当院では開業時から残業については、より良い就労環境づくりのために最重要事項として取り組んできました。

 医療界では以前から残業は当たり前、しかもサービス残業は当たり前の風潮があり、特に交代制の看護師では帰れるはずの夕方の時間に仕事が終わらず帰れずに、そのまま次の深夜業務に入るみたいな異常とも思えるような職場もありました。

 自分は以前より、健康を預かる立場の医療スタッフが残業でこんなに疲弊していては、患者さんにより良いサービスを提供など出来るはずはないとずっと思ってきており、自分が開業した病院では適切な就労環境を作ることを決めていました。

 
 当院のスタッフは他医療機関などでの経験が長い人も多く、残業するのが当たり前の風土で仕事をしてきており、適切な管理をしないとつい皆残業をしがちです。しかし、それを許していると、本当は帰りたいのに帰れないで困る人が出てきたり、残業時間が長くて体調を壊したり、また決められた時間内に仕事を効率的に終わらせるという意欲が失せたり、健全な職場ではなくなってくると思います。

 そこで、自分が経営責任者として、度々「残業はしない、させない。そしてサービス残業もしない、させない」ということを全体に伝えるようにしています。残業をしている人を悪者扱いにしているようで心苦しい時もありますが、労働量と人員配置のバランスには常に目を配るようにはしており、嫌なことを言えるのはトップである自分だけだとも思います。

 少しずつスタッフにもそれが浸透してきており、各自で残業を減らす、なくす工夫をしてくれていますので、夕方も余程のことがない限りは皆さっさと帰宅の途についています。

 今後働き手不足が深刻化していくと言われる中で、残業問題しかり、職員を大切にしない病院、会社は成長発展どころか存続すら難しくなってくると考えており、職員の就労環境については今後も責任を持って対応していくつもりですconfident
 

2017年2月11日 (土)

Vol.370 祝!大台突破

 今週、平和会訪問看護ステーションの登録患者数が100名となりました。開設から2年半、現在の冨貴田管理者の体制となってから、2年目での大台到達となりました。

 当訪問看護ステーションの特徴としては、他の事業所と比べて重症者が多いという点だと思います。1年間の自宅での看取り件数も20件以上あり、鹿児島市では数少ない強化型訪問看護ステーションⅠの届け出を行っています。また重症者に対応するために、夜間休日の当番体制は看護師2名体制で行うので、12名の看護師のうち11名が常勤者という特徴もあります。

 在宅医療では訪問看護ステーションあっての訪問診療・往診という場合も多く、看護師さんたちには自分含めて当院の医師もいつも多大なるサポートをしてもらい本当に感謝しています。最近では、ひさまつクリニック以外の病院からの訪問看護指示も着実に増えてきているとのことで、スタッフの頑張りが周囲の皆様にも認知、評価されて嬉しく思います。手前味噌ですが、心優しく仕事のできる看護師が揃っていますheart04

 100名達成を記念してスタッフがクス玉を用意してくれていて、終礼の際に管理者が割って皆でお祝いをしました^^。

 来週からはまた新たな看護師さんも加わる予定であり、更にパワーアップしそうです。これからも平和会訪問看護ステーションをよろしくお願いしますhappy01

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2017年2月10日 (金)

Vol.369 雪

 今朝目が覚めて外を見たら一面銀世界でしたsnow。昨日から天気予報は気にはしていたのですが、思っていたよりは夜中に雪が降っていたようでちょっとびっくりでしたcoldsweats01

 幸い、団地などの高台のみの積雪だったようで、下界^^?に降りてきたら殆ど道路に雪はなく一安心。ただ、しばらくは強い寒気が居座るwobblyとの予報もあり、出勤後に社用車のタイヤチェーンを買い揃えるなど事務スタッフと準備をしました。

 昨年も1月に大雪があり人生初のタイヤチェーンを巻いての運転となりましたが、他県の大雪の状況などをみると、これからまだまだ油断のならない日々が続くかもしれません。

 当院の場合、緊急の往診や看護の依頼がいつあるかも分かりませんし、「備えあれば憂いなし」、災害対策の基本を忘れずにしていきたいと思います。

2017年2月 8日 (水)

Vol.368 高齢化率

 先日の新聞に鹿児島県の老年人口割合(高齢化率)が調査開始以来始めて30%を超えたと報道されていました。

 ただし、県内でも市町村によって高齢化率には差があり、最高は南大隅町の46%(ほぼ2人に1人)であり、最低は鹿児島市の25.6%でした。鹿児島市は人口も当然最多なので(約60万人)高齢者人口数自体はとても多いのですが、今後平均の30%に近づいていくだけで数万人規模で高齢者が増えることになります。

 今後更に医療や介護が必要な方が増えるのは必然なのでしょうが、かたや現代の高齢者を65歳以上と定義すること自体にも意義が出されています。日本老年学会でも高齢者の定義を75歳状にするべきだと提言していましたし、自分の周囲を見渡しても65歳で高齢者とするのには違和感があるくらい元気な方が多いですrun

 シニア世代の定義が上がるなら、一般的には中年と言われる自分世代(40~50代)も一緒に定義(呼称)を若く見直してほしいなと勝手な事を思ったりもしたところですhappy01

2017年2月 7日 (火)

Vol.367 グリーフケア

 がん・非がんの患者さん問わず在宅での緩和ケアに力を入れている当法人ですが、患者さんは勿論のことそのご家族まで最後まで一緒に支えることがとても大事です。

 患者さんが亡くなられた後のグリーフケア(悲嘆に対するケア)として、これまではしばらくしてからご家族の様子を伺うことも目的として弔問にお伺いしました。しかし、それだけでは比較的長期にわたるグリーフケアはできていませんでした。

 そこで、今年からは1周忌に合わせて、お花を贈ることを始めました。既に1月から始めており都合がつけばスタッフが直接ご家族にお会いして近況をお伺いしたりしています。

 大切な人を失われた悲しみの程度の深さは人それぞれ。ご家族が悲しみを受け入れながらも、前を向いて生活していくことができるように、少しでもサポートしていければと思いますconfident

 

2017年2月 6日 (月)

Vol.366 かんたき

 今年は医療法人平和会として、夏に看護小規模多機能型居宅介護(通称かんたき)を開設する予定ですnew。場所は、紫原7丁目を予定しています。

 かんたきは、登録定員29名の方々に対して、通い(デイサービス)、泊り(ショートステイ)、訪問(訪問看護&訪問介護)の3つのサービスを、かんたきの同じスタッフが一体的に提供するというサービスです。しかも、それが24時間365日行われるという特徴があります。イメージ図として、厚生労働省が出している資料を参考にされてください⇒こちら

 似通ったサービスで、小規模多機能型居宅介護(通称しょうたき)というものがありますが、そちらは主として認知症の利用者をイメージして作られています。かんたきは、しょうたきより看護師の配置を手厚くして(訪問看護ステーションを併設)、しょうたきでは対応できないような、より医療依存度の高い利用者も受け入れられるように想定されています。

 これまで医療依存度が高いために既存のデイサービスの利用が出来ない、介護者であるご家族が急な用事や体調不良となられた場合にショートステイの受け入れ先が見つからない、独居のために自宅で最後(看取り対応)まで過ごすことが困難といったケースが、当院の在宅医療を受けていらっしゃる患者さん方でも度々ありました。その度に、患者さんご家族もですが、我々在宅医療スタッフも残念な思いをしてきました。

 かんたきは、そのような患者さんご家族が自宅でより良くそしてより長く生活するための大きな支えになってくれると考えています。何より、顔なじみのスタッフが3つのサービスを提供できるというのがいいと思います。

 既にかんたき開設の噂を聞きつけられた患者さんから、完成したら是非利用したいというご希望も聞かれており、期待の高さも感じています。随時、このブログでも進捗状況を報告していけたらいいなと思いますhappy01

 

 

2017年2月 4日 (土)

Vol.365 診療同行見学

 知人のDrが訪問診療に同行見学されました。

 最近は病院で働かれてこられたDr,Nsの方々が在宅医療の現場を見てみたいと希望されて、一緒に診療、訪問看護、訪問リハビリに同行見学される方が増えてきています。

 自分の診療の様子をみていただくのは正直緊張もするのですが、在宅医療の説明をする中で当院が何を考えなぜそうしているかということを色々と説明するなかで、自分自身の知識の整理や振り返りにもなっています。また、各Drからもその時々で様々な意見もいただき参考になることも多いです。

 在宅医療の普及啓もうの目的でも、これからも同行見学を積極的に受け入れていきたいと考えていますhappy01

2017年2月 3日 (金)

Vol.364 ワイワイ会

 夜にサンロイヤルホテル(与次郎)で米盛病院主催の連携の会(ワイワイ会)がありました。

 救急医療に積極的に取り組まれている米盛病院ですが、会の冒頭でハイブリッドERという最先端の画像診断治療システムの紹介がありました。救急で運ばれてきた患者さんが、一か所から動くことなく、CTや血管造影検査を行い必要あれば、そのまま手術までその場で行えるというもので、その診断から治療までの時間の短さにはとても驚きました。

 懇親会では医療だけでなく介護福祉関連の関係者の方も数多く出席されており、文字通りワイワイと楽しく食べてお話しでき有意義な時間でしたhappy01

2017年2月 2日 (木)

Vol.363 診療・看護の継続性

 本日は患者さんの診療に紹介元の先生、看護師さんと一緒に伺いました。緩和ケア対応を行っている患者さんですが、信頼関係が出来ていた紹介元の先生とお会いしていただきました。

 そして、今後は当院(ひさまつクリニックと平和会訪問看護ステーション)で対応していくこと、在宅医療で困ることがあったら検査や入院含めて紹介元病院がすぐに受け入れ可能なこと、これからも密に病院同士で密に連絡を取り合っていくこと、を丁寧に説明していただきました。

 状態変化に伴いバタバタと当院の在宅診療が開始になった経緯があるだけに、元主治医の先生に直接自宅でお会いされ、患者さん・ご家族もだいぶ安心されたご様子でした。

 患者さんご家族の心情を考えると、診療や看護の継続性は医療機関が変わる際にはもっとも注意すべきことだと思います。これからもこのような取り組みを数多くもてればいいなと感じましたhappy01

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