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2017年7月

2017年7月31日 (月)

Vol.376 安心・安全で失われるもの

 前回の記事で、「病院の入院や施設での入所では、医療や介護の専門職が24時間そばにいますので、やはり安心感はある」と書きました。これが医療者が常にそばにいないという不安感がある在宅医療との違いとも言え、入院や入所のメリットと言えるでしょう。

 しかし、安心や安全といったものと引き換えに失われるものもあります。それは、自由であることです。人が生活していく上で自由であることはとても大切です。在宅は患者さんのホームグラウンドであるので、基本的には自由です。在宅医療はその自由である生活を支えるために、安心感を提供する(不安を軽減する)医療だとも言えます。

 安心を求めて入院や入所という選択をされる患者さんご家族がいらっしゃいますが、失われるものの大きさについても、慎重に考えていただけるようにアドバイスできたらいいなと思いますthink

2017年7月30日 (日)

Vol.375 安心感の提供

 今月14日は愛媛県のたんぽぽクリニックの永井先生の講演会がありました。鹿児島市在宅医会の主催の研修会講師としてお招きしたのですが、全国的に在宅医療分野でとても御高名な先生なので、是非一度お話を聞いてみたいと考えて、講師選定の運営委員会で推薦させていただきました。

 お話の内容はとても素晴らしく、どれも共感するものばかりでした。その中でも、在宅医療で大切なことはというテーマで、「利用者の不安をいかに取り除けるか?」が大事であり、「いかに安心感を提供できるか」と言われていたことが、日々自分も思っていることで我が意を得たりという感じでしたgood

 病院の入院や施設での入所では、医療や介護の専門職が24時間そばにいますので、やはり安心感はあると思いますが、在宅医療では24時間の電話対応はしても、数分で駆けつけられることはありません。そこに不安を感じられるのが在宅医療のマイナス点だと思います。逆に言えば、そのマイナス点(不安感)をいかに解消もしくは軽減できるかが、在宅医療が成功するかどうかの肝の部分だと考えられ、我々在宅医療スタッフが注力するところです。

 そして、不安感の軽減、安心感の提供には多職種が連携しながらチームで当たることが重要であり、当院が開院当初から心掛けてやってきた方向性が間違っていないことが確認できました。

 これからもいろいろな工夫や努力を積み重ねながら対応してきたいいと思いますhappy01

2017年7月13日 (木)

Vol.374 外部向け勉強会開催

 12日水曜日夕方より、当法人主催の第3回目の外部事業者様向け勉強会を行いました。

 今回は看護小規模多機能事業の説明(広報)とは別に、当院の作業療法士の稲留、松山より脳卒中麻痺の回復法である「促通反復療法(川平法)」について、お話をさせていただきました。
 講義では促通反復療法の基本的な概要についてお話しをした後に、参加者の方々に実際の治療手技を体験してもらいました。
 以前は麻痺というのは一回なってしまうと回復しないというのが定説でしたが、最近の脳科学の進歩に伴い、全てではありませんが麻痺を回復させる手段とういのが開発されてきており、その先端にあるのが促通反復療法です。

 訪問リハビリで促通反復療法が出来る医療機関は、全国的にも希少であり、これからも脳卒中麻痺で苦しまれている患者さんのお役に立っていきたいと思いますconfident



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2017年7月 9日 (日)

Vol.373 お引っ越し

 紫原7丁目に平和会訪問看護ステーション本部と居宅介護支援事業所が移転しました。訪問看護ステーションは、これまでの上之園町が「平和会訪問看護ステーションサテライト上之園」となり、訪問看護ステーションが2ヵ所になりました。

 今回の移転は、看護小規模多機能事業「フォーピース紫原」の新規開業に伴うものです。フォーピース紫原を利用される方々は、比較的医療依存度の高い方が多いと想定され、日常的なサポートはもちろんですが、容態急変などにもすぐに対応できる体制が必要と考えられます。その為には、訪問看護ステーションがそばにあることが望ましく、思い切って今回訪問看護ステーションを2ヵ所に分けることになりました。

 ひさまつクリニック開院以来、上之園町で訪問看護も居宅介護支援事業も一つ屋根の下でやってきました。スタッフも60名を超える規模になってきて少し手狭になってきた感はありましたが、それでもすぐ近くで患者さんのことなど気軽に状況共有できる環境は魅力的であり、和気あいあいとした雰囲気でいいチームが組んでこれたと思います。

 金曜日の夕方は全員で集まる最後の終礼ということで、全員で握手を交わし、紫原で働くスタッフにエールを送りました。正直、2ヵ所に分かれる事に不安ととても寂しい気持ちもありますが、良いスタッフが揃っていますので、平和会全体としてきっといい方向に行くものだと信じています。

 当院は開業5年目を迎えますが、自分としては今年は第2の開業のつもりで気を引き締めて、スタッフを支援しそして引っ張っていきたいと思いますhappy01

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2017年7月 7日 (金)

Vol.372 七夕

 今日は7月7日。最近は意識することもなかったですが、クリニック玄関入口に飾り付けがしてありました。事務長の発案で、スタッフ皆に願い事を短冊に書いてもらい、それを飾るようにしたようでした。

 事務長が「世界平和とかいったありきたり^^?、ではなくリアルな願い事を書くように」と呼びかけて回ったおかげで、思わず微笑ましくなるような願い事でいっぱいの七夕飾りとなりましたhappy01

 願い事とか普段具体的には意識していないですが、本気で考えると自分にも結構いっぱいあるんだなと、ちょっと意外で面白かったでした。季節の行事も大事ですねsmile


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2017年7月 6日 (木)

Vol.371 医学生実習終了

 久しぶりのブログ更新になります。前回記事より何やかやで忙しく、ブログを書く余裕がありませんでした。

 その忙しかった(気持ちに余裕がなかった^^?)最大の理由は、鹿児島大学医学部6年生の在宅医療実習受け入れでした。3月から7月まで約4か月間、総勢56名の医学生の受け入れを行いました。

 平日は殆ど毎日医学生が実習に来ていましたので、訪問診療だけでなく、訪問看護や訪問リハビリなどにも同行してもらうといったプラグラムを中心に組みながら、合間合間で簡単な在宅医療のレクチャーも入れて対応しました。

 国立大学医学部の教育カリキュラムに4カ月間にも渡って組み入れられるというのは、実はとても大変なことであり、その責任の重さを感じながら、学生に在宅医療の世界を少しでも知ってもらいたいという思いで毎日を過ごしました。

 その実習受け入れも本日で最後であり、何とかやりきったという安堵の気持ちです。
 学生は総じて真面目な態度で実習に臨んでくれ、こちらも教えることで自分たちの普段行っていることの振り返りも出来、とても有意義な時間を持てたと思います。

 9月には医学部5年生向けの臨床講義も控えており、「鉄は熱いうちに打て」とも言うように、学生のうちに「在宅医療の技と心」を少しでも理解してもらえるようにしていきたいと考えています。

 今回の実習に多大な協力をしてもらった平和会のスタッフに感謝ですhappy01

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